難分解性高分子試料の構造解析を可能にする、新しい反応熱分解GCの手法を解析するために、エポキシ樹脂硬化物を主な対象試料として、テトラリンなどの水素供与性試薬共存下での難分解性高分子試料の反応熱分解メカニズムの解明を進め、新たな構造解析手法につながる可能性を検証した。その結果、エポキシ樹脂硬化物のテトラリン分解生成物には元の構造が反映されており、テトラリンを用いた反応熱分解法を硬化樹脂の化学構造解析に利用できることが示唆された。次に、酸化チタンの高温における熱活性触媒の可能性を検証した。その結果、ゼオライト触媒などに匹敵する効果を、高温における酸化チタンの熱活性により発現できることを実証した。
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