現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
高く評価する理由は以下のとおりである。独自に開発した減衰全反射(ATR)型のFUV分光装置を用いることで、試料系を大気解放したままFUVスペクトルを測定することに成功し、さらにアルミニウム薄膜上の屈折率に応じたSPR波長とSPR角度のシフトを検出することに成功した。また測定分子の吸収に伴うシフト量の増大や、試料表面の不均一性を反映したスペクトル変化など、FUV領域を利用したからこそのユニークな挙動も明らかになりつつある。下記の一篇の論文発表(1)を行った。またもう1篇の論文(2)が投稿中である。(1) Direct optical measurements of far- and deep ultraviolet, surface plasmon resonance with different refractive indices, I. Tanabe et al., Optics Express, 24, 21886 (2016). (2) Far- and deep-ultraviolet surface plasmon resonance sensors working in aqueous solutions using aluminum thin films, I. Tanabe et al., Submitted to Sci. Rep. さらに2件の表彰を受けた。(1) 渡利幸治ら「Al薄膜の表面プラズモン特性を利用した新しいSPRセンサーの開発に向けた研究」第10回平成夏季セミナー ~ぶんせき秘帖 巻ノ十~、 ポスター賞受賞 (2)田邉一郎ら「センサー応用に向けたアルミニウムの遠紫外表面プラズモン特性研究」平成28年度日本分光学会年次講演会、若手講演賞受賞
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