本研究は、長波長の光を利用して生きた細胞中の標的タンパク質を操作する方法を確立する。そのために、長波長光照射により蛍光分子から発生する近接場光の利用、もしくは長波長光応答タンパク質を利用する。 長波長光応答タンパク質を利用した方法では、タンパク質機能を光制御する方法を検討した。イオンポンプのうち580 nm前後の照射光によりイオン流入の程度が変化することが知られているタンパク質を選択し、照射光の波長と実際の細胞活動の変化の関係性を、化学発光タンパク質センサーを利用することで確認した。結果、光照射に対して鋭敏に反応する細胞活動が確認され、光応答タンパク質による長波長光での光制御の応用性を見出した。
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