当研究期間中、再生水の健康への潜在的なリスクを網羅的に評価するための発光発色判定技術の開発を行った。まず、本研究者独自の人工生物発光酵素を用いて、汚染水内の2価重金属類の発光発色評価を網羅的に行った。また、中国の実再生水サンプルに産生された人工化合物を獲得し、それらの女・男性ホルモン様活性及び阻害性、催奇形性などを網羅的に発光計測した。再生水中に産生された一部の化学物質は、女性ホルモン阻害性は弱いが、他の化合物質とシナジー効果を示すことが分かった。汚染水中の免疫毒性物質の活性を判定する新たな発光プローブも開発した。これらの成果を纏めて、8件の論文発表と6件の研究発表を行った。
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