メタンは次世代化学エネルギーとして注目されているが、現在のところ輸送には高圧ボンベを用いるしかなく、一般社会に広く普及させるには安全性に課題がある。本研究では、メタン分子とホスト分子間の相互作用を最大化することで、メタンを低圧で貯蔵できる材料を創成することを目的とし、研究を進めた。計算化学を用いて有望な分子群を選定し、いくつかのホスト分子を実際に合成し、水中または粘土層間でのメタン包接・吸着を評価した。これまでのところ、有意のメタン包接・吸着は観察されていないが、更なるホスト分子の構造や測定条件の最適化を進めていく予定である。
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