テトラフェニルメタンおよびトリプチセンとを構成分子とした有機かご状分子を新規合成した。これらのかご状分子を連結することで不溶性の多孔性有機高分子を得た。得られた固体について、固体13C NMRによりイミンの生成を確認したが、ジイン部分に帰属されるピークが消失しており、かご状分子のジイン部分が何らかの反応をしていることが明らかとなった。この有機高分子の多孔性は構造から予測される値よりも極めて小さい値であり、これは多孔性フレームワークが崩壊したことを示している。次に連結基としてアルキンを用いた有機かご状分子の合成し、かご状分子を連結した。同定や多孔性の評価については、今後行っていく予定である。
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