本研究では、力学的刺激により発光する「応力発光特性」をもつテトラアリールスクシノニトリル骨格を導入した応力発光ナノファイバーの開発を指向して、応力発光に適用可能なテトラアリールスクシノニトリル骨格含有高分子を合成を検討した。具体的には、テトラアリールスクシノニトリル骨格を有するジオール誘導体を出発原料の一つとして、ソフトセグメントとハードセグメントの比率が異なるいくつかのセグメント化ポリウレタンを合成した。得られたポリウレタンは応力発光特性が確認された。また、エレクトロスピニング法を利用して、テトラアリールスクシノニトリル骨格含ポリウレタンのナノファイバー作成を試み、最適化の条件を見出した。
|