鉛電極表面での電気化学反応(EC)の高感度・原子レベルでのin-situ測定を行う事を目指して、周波数変調方式-強酸液中原子間力顕微鏡(EC-FM-AFM)を構築した。まず、本実験遂行に必要な強酸液中EC-FM-AFM用カンチレバーホルダーの特注設計に必要な予備実験を実施し、カドミウムを参照電極としたAFM用カンチレバーホルダーを設計した。次に特注したカンチレバーホルダーでのEC-FM-AFMを実施し、強酸環境では難しいと考えられていたFM-AFM観測が行えることを実証した。溶液を水および希硫酸と変えても測定出来ることは分かったが、添加剤のリグニンを入れた場合の効果については確認できなかった。
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