本研究では,自己治癒セラミックスのバックキャスティング型材料設計での活用を目的とした有限要素解析手法の構築に取り組んだ.まず,損傷の発生から自己治癒までを一貫してシミュレートするための構成モデルを構築した.また,構成モデルを有限要素法に実装し,実験結果との比較を行うことでその妥当性を検証した.次に,セラミックスの破壊統計を予測するために,微視組織情報を用いて破壊強度のばらつきを予測するための有限要素解析手法を提案した.提案手法により作成したワイブル分布は実験結果との良い一致を示すことが確認された.
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