研究課題
挑戦的萌芽研究
ジルコニアセラミックスを積層造形により成形するためには,材料を等方的に加熱する必要がある.一般的に用いられる電気炉等を使用すれば加熱加工であれば昇温・冷却に長時間かかるという欠点が存在する.本研究ではジルコニアセラミックスの周囲に導電性材料を配置し,それを誘導加熱により急速に昇温させることにより間接的に昇温させることができた.さらに急速に昇温したにもかかわらず,割れやクラックを発生させることがなかった.
生産加工
ジルコニアセラミックスはこれまで電気炉で焼成することが通常であり,焼成に7時間程度かかっていた.ジルコニアセラミックスの積層造形法を確立することを目的とする中で,クラックを生じずに高速に加熱する方法を提示することができた.本方法を用いることにより今後ジルコニアの積層造形技術の確立を目指すことができると考えられる.