使い捨て型などに利用可能な圧縮強さ100MPaを超えるスーパー繊維強化氷(FRI)の開発を行うことを研究目的とし、古紙パルプ繊維、ナノセルロース繊維、炭素繊維、ガラス繊維、アラミド繊維を用い検討を行った。動的圧縮試験では、圧縮強さはアラミド繊維≧紙パルプ≧炭素繊維≧ガラス繊維≧ナノセルロースの順となった。最も良い結果が得られた繊維濃度30wt%のアラミド繊維利用繊維強化氷において、試験冶具の強度限界まで圧縮しても割れによる荷重低下が見られない結果(公称圧縮強さ100MPa以上)が得られたが、真応力では30MPa程度にとどまっており、繊維の付着強度に起因する限界があるのではないかと推察される。
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