欠陥検査では,ラインセンサやCCDカメラ等を用いるのが一般的であり,多方面に利用されている.現在,欠陥検出への要求は対象欠陥の微小化と,検査領域の広範囲化がある.この2つの要求は相反するものであり,微小な欠陥検出のために光学系の倍率を上げると,観察領域は狭くなる.他にも,フィルムやガラスなどの薄い透明体に対しては,照明系の選択も難しくなり,従来のカメラ型システムが不得意な分野であり,新たな手法の提案が待たれている. 本研究では既開発の広視野レーザ顕微鏡がnmレベルの微細欠陥を検出できるかを調べた.その結果,サファイアガラスとSiウエハに作製した数nmの浅い欠陥でも検出できることを示した.
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