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2016 年度 実施状況報告書

極限環境に適用可能な革新的ルミネッセント・アネモメータの開発

研究課題

研究課題/領域番号 16K14152
研究機関東海大学

研究代表者

沼田 大樹  東海大学, 工学部, 講師 (20551534)

研究分担者 浅井 圭介  東北大学, 工学研究科, 教授 (40358669)
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2018-03-31
キーワード感圧塗料
研究実績の概要

平成28年度は、極限環境に適用可能な革新的ルミネッセント・アネモメータを実現する上で必要となる分子イメージング技術の基礎開発環境(特に試験装置関連)の整備を中心に研究を進めた。また、実際にプローブに適用する分子イメージングセンサの初期評価として、陽極酸化型の感圧塗料に対する基礎評価試験を行った。
本課題では、低圧環境や高圧環境を含む極限環境下でのセンサ開発を主眼に置いているが、低圧環境では概ね1kPa以下、高圧環境では9気圧程度の試験環境を実現可能な、分子イメージングセンサの評価用較正チャンバーの開発が必要であった。そこで、想定される試験環境を実現できる較正チャンバーの開発を進めた。開発においては、センサ分子の評価用サンプルプレートに対する評価試験のみならず、センサ分子を適用したプローブ本体の特性評価試験が可能となるよう試験部空間を十分に確保し、そのうえで所定の性能を実現する試験部の実現を目指し、これに成功した。本装置に対する性能評価試験については、想定試験条件範囲内において初期テストを完了し、試験環境の安定制御が可能であることが示された。
また、プローブに適用する分子センサについては、平成28年度においては陽極酸化技術をベースとした感圧塗料技術を中心に検討を行った。陽極酸化型感圧塗料技術については、評価した特定の試験条件において有用性が認められ、また、今後改良を行っていくうえでの指針を得ることが出来た。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

本研究で必要となる極限環境を実現可能な較正試験チャンバーの開発は完了しており、今後はプローブ構造の評価や分子イメージングセンサの評価に集中可能である。

今後の研究の推進方策

平成29年度においては、平成28年度において開発した較正チャンバーを用い、センサプローブに適用可能な分子イメージングセンサの評価試験を行う。平成28年度に引き続き陽極酸化型の感圧塗料の評価を中心に行うが、塗装型感圧塗料についても同様に評価を行い、様々な環境下において最適なプローブの提案が可能となることを目指す。感圧塗料については陽極酸化や塗装条件の最適化に加え、種々のセンサ分子の評価も行う。最終的には開発したセンサプローブを用いた気流評価試験の実現を目指していく。

次年度使用額が生じた理由

平成28年度に必要となる物品の購入が完了したため。

次年度使用額の使用計画

本予算は、センサプローブに適用する感圧塗料作成時に使用する試薬の購入費用に充てる予定である。

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公開日: 2018-01-16  

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