植物における水・物質輸送機構の機械的刺激に対する応答特性を調べるために、葉っぱに穿孔し、給水流路を遮断することにより葉の応答を可視化染料を使って可視化した。その結果、葉柄近くの葉脈が1本でも残っていれば、給水可能であることがわかった。また、給水のメインは葉の細胞間のネットワークであり、気孔による蒸散で根がなくても水を持ち上げることができることがわかった。これを確認するために、微小孔のポーラス材をチューブに取り付けたモデルを作成し、蒸散による吸水の可能性を確認する実験を行った。その結果、根がなくとも蒸散によって吸水できることを実証した。
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