エラストマを電極で挟み,電極に電圧をかけると静電力によってエラストマーの変位が生じることが知られている.近年,この現象を利用した電場応答型の人工筋肉や触覚センサ等のアプリケーションに関する研究が盛んに行われている.このような静電型アクチュエータは柔軟で弾性を持つこと,応答性が優れている.エラストマーは非線形な応力-歪特性を有するため,エラストマを用いた静電型アクチュエータには予ひずみをかけなければ大きな変形を取り出すことはできない.さらに従来のアクチュエータでは収縮型の応答を示さなない.本研究では,収縮型の応答を示し,予歪が必要ないアクチュエータの設計を多孔質材料を用いて目指した.
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