ガラス線引法を用いた製作が可能なバンドル型チューブリーキーファイバを提案し,コア径80 μm以下の245 本の素子数をもつバンドルの作製に成功した.誘電体層の光学膜厚を波長の1/4の厚さにすることにより,低損失な光伝送が可能となる.製作したファイババンドルは,素子径が小さいにも関わらず低損失な伝送特性を有していることを確認した.続いて硬性内視鏡への応用を考え,長さ30 cmのファイババンドルと直径2 mmのハーフボールレンズを用いて,内視鏡に挿入可能な細径なイメージングシステムを構築した.このシステムの最低検出温度は32.0 ℃,体内温度付近での温度の分解能が0.7 ℃であることを確認した.
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