蛋白質異常化凝集・蓄積型疾患であるアルツハイマー病の早期簡易診断および病理変化の進展度評価ができるアミロイドβ(Aβ)オリゴマー化動態検出センサの構築を進めた。構成するセンサデバイス技術、バイオ技術として、Ⅰ.Aβオリゴマー化動態検出センサの構築、Ⅱ.センサ高感度化の研究、Ⅲ.ELISA結果との比較、を研究対象として進めた。マイクロ流路を有するリポソームカンチレバーセンサから構成されるμTASチップを試作し、特にヒト血清中でのAβオリゴマー化に関連する同線維伸長動態を選択的に検出できた。またリポソーム脂質種の選定、低雑音化回路技術、基板温度制御技術により1 nM以下の高感度検出性が推定できた。
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