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2017 年度 実施状況報告書

理論限界を超える新電波吸収体:ノンフォスター回路による超広帯域化

研究課題

研究課題/領域番号 16K14266
研究機関名古屋工業大学

研究代表者

若土 弘樹  名古屋工業大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (00725278)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード電波吸収体 / メタマテリアル / メタサーフェス / ノンフォスター回路
研究実績の概要

従来型電波吸収体は一般に設計厚みが大きくなり、その応用用途が限定される傾向にあった[参考:Knott, Radar Cross Section Measurements, 2006]。しかしながら、メタサーフェス電波吸収体の登場により、極めて薄型で強い吸収特性を持つ電波吸収体を実現できるようになった[参考:Landy et al., Phys. Rev. Lett., 100, 207402, 2008]。ただし、吸収体の動作周波数帯域と設計厚みはトレードオフの関係にあり、例えば設計厚みが固定された場合、実現可能な動作周波数帯域には理論限界が存在した。そこで本研究ではメタサーフェス電波吸収体にノンフォスター回路を統合することで理論限界を超える超広帯域電波吸収体を開発することを目指す。
今年度は当初計画では最終年度となり、ノンフォスター回路に関する実験的評価を実施予定であった。しかしながら、測定に使用する機器の長期に渡る故障により、着手できない状況にあった。このため、研究期間を延長し、今年度は数値解析シミュレーションに基づく評価を進めた。特にこれまで負のキャパシタンスを実現するための評価が中心となっていたものの、負のインダクタンスも帯域の拡張に大きく寄与することから、その設計について取り組んだ。ただし、この場合、従来の回路構造では動作の安定性を保証することができず、新たな回路構成の構築を必要とすることが分かった。
。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

当初計画からは遅れているものの、これは上記の通り測定機器の故障に起因するものである。ただし、機器の修理は完了していることから、次年度は計画通り研究を進める予定である。

今後の研究の推進方策

当初の研究計画に従い、各研究項目を実施予定である。

次年度使用額が生じた理由

(理由)当初計画において2年目に実施予定となっていた測定が未完了となっている(上記故障のため)。このため、測定に関わる費用などを次年度へと移行するものとした。

(使用計画)当初計画において2年目に実施予定となっていた測定のうち、未完了のものについて充当するものとする。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2017 その他

すべて 国際共同研究 (1件) 学会発表 (1件)

  • [国際共同研究] University of California, San Diego/Skyworks(米国)

    • 国名
      米国
    • 外国機関名
      University of California, San Diego/Skyworks
  • [学会発表] 超広帯域メタサーフェス電波吸収体2017

    • 著者名/発表者名
      中舎朋之,浅野耕生,牛越大樹,Long Jiang,Daniel F. Sievenpiper,若土弘樹
    • 学会等名
      電子情報通信学会 ソサイエティ大会

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公開日: 2018-12-17  

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