電波吸収体は電子機器へと不要に照射される電波エネルギーを吸収し、誤動作などにつながる電磁干渉問題を低減する役割を果たしている。現代生活で広く利用される携帯電話、無線LAN、Bluetoothなどの無線通信機器に加え、近い将来“モノのインターネット(IoT:Internet of Things)”の本格的な普及によって様々な家電製品による通信が予測されることからも、電波吸収体の重要性はより一層高まっている。提案手法は薄型、かつ理論限界を超えた超広帯域電波吸収体を開発するものであり、限られた物理空間においても様々な電磁ノイズを同時に吸収し、良好な電磁環境を保つことに貢献する。
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