本研究では,測定データをもとに自動回路合成によって回路理論的意味での物理性を備えた高周波回路用デバイスモデルを生成する基礎技術を築くことを目指した.まず,周波数依存性抵抗器を含む1ポート回路網の合成方法について検討し,既存の理論を拡張した.これをCMOS伝送線路のモデリングに適用し,測定データ(Sパラメータ)からモデルを生成するプログラムを作成した.また,モデリング技術を応用して伝送線路の特性インピーダンスを数百ギガヘルツまで見積もる方法を提案した.MOSFETについてはニューラルネットでSパラメータから電流電圧特性の近似式を求めた.
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