固定センサにより,計測対象のアジマス方向の反射イメージング及び反射位置推定を行うための,周波数掃引加振ドップラ逆合成開口イメージング法を開発した.センシング波として水中超音波を用い,水中の寒天を加振させる実験により原理検証を行た結果,孤立反射体として,針金を用いた場合,針金の位置にピークが得られ位置推定が可能であった.一方,寒天表面の傷を計測対象とした場合,傷の位置にはピークが現れなかった.これは,傷の超音波による反射係数が小さいことが原因である.しかし,傷からの加振波の反射波は計測できることがわかった.これにより,センサ位置を複数点で測定することにより,傷の位置を推定することができた.
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