多数のサブシステムがネットワーク結合された大規模システムを対象としたシステム同定と制御に関するものである.個々のサブシステムの入出力データからそのモデルを構築する部分システム同定法について考察し,二つの手法を提案した.一つは部分空間法の枠組みで,核ノルム最小化と射影を用いる手法であり,他のサブシステムの情報や雑音モデルを必要としない.もう一つは仮想制御器で安定化されたモデルの出力を用いる新しい出力誤差法であり,非線形システムにも適用可能である.さらにフォーメーション制御を対象にスケーラブルな新しい制御法を提案した.これらの手法の有効性は数値例で確認している.
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