本研究では、都市部でのGNSSの利用において、高層ビルや高架橋等による遮蔽によって生じる可視衛星数の減少や可視衛星の配置劣化、マルチパスによる測位精度劣化を評価するために、一般的に公開されている地上の写真(Google Street View)から、建物や高架橋などの影響を推定し、都市部での効果的な衛星測位利用のシミュレーションシステムの開発を行った。測位精度劣化を評価する環境の整っていないアジア地域で利用することを踏まえて、バンコクとマニラを対象地域に絞り研究を行った。また、バンコクとマニラにおけるQZSSの利用についても検討した。
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