台風や竜巻などの強風により生じる飛散物の多くは、砕石、枝、破壊された建物の部材など“流線型でない形状”をもった物体、すなわち“ブラフボディ”であり、飛散性状を予測し、飛散物に対する被害防止・減災対策を行うためにはそれらの空力特性を知ることが基本となる。本研究では、並進・回転運動および表面風圧力を自立的に直接測定可能な計測装置を開発し、その計測装置を埋め込んだブラフボディ模型を、無風のドーム建物内で実際に飛ばして計測を行った。同時に、ビデオ画像から3次元飛翔運動を求め、計測装置で得られた測定結果との比較を行い、提案する測定手法の有用性を示すとともに、ブラフボディの空力特性を明らかにした。
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