骨へのひずみ遮蔽(骨の健全性を維持するために必要な正常な負荷がかからなくなる現象)による周囲骨の強度低下、結果としての骨折を生じないインプラントの実現が急務であるものの、未だ実現には至っていない。骨への悪影響の無いインプラント創製を目指して、ひずみ遮蔽と骨強度を強く決定する骨配向性の関係性の解明を試みた。インプラントの使用に関わらず、骨へのひずみ低下は配向性劣化、強度低下をもたらすものの、ひずみ遮蔽度合を低減する低ヤング率インプラントの使用により、配向性劣化と強度低下を緩和可能であることが示された。
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