吸脱着プロセスにおいては、吸着/脱着時に発生する吸着/脱着熱の制御が安定運転のために重要となる場合がある。そこで本研究では、吸脱着操作で発生する吸脱着熱の迅速な除熱とその再利用を目的として、相変化物質(PCM(Phase Change Material))担持吸着剤を試作し、等温・断熱吸脱着プロセスの実現を目指した。具体的には、気相導入という方法を新たに開発することにより単層カーボンナノチューブのメソ孔にPCMを担持し、ナノチューブの外表面に様々な官能基を付けることで吸着選択性を持たせ、吸着と熱管理をナノスケールの近距離で行い、吸脱着熱の瞬時蓄熱・放熱を可能とする吸着剤を作製した。
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