分子レベルの大きさの均一なミクロ細孔を有するゼオライトを機能性材料として利用していく際の最大の課題は、使用環境下での構造・組成の安定性である。本研究では、アンモニウムカチオンとホスホニウムカチオンの2つを同時に構造規定剤として用いるゼオライト水熱転換(ゼオライトを出発原料に用いて目的のゼオライトを合成)により、新規なリン修飾法を開発することを目指した。その結果、リン修飾率の増大とともに8員環ゼオライトの耐熱性が著しく向上することを明らかにした。また、本手法を窒素酸化物のアンモニア選択還元(NH3-SCR)触媒の調製に応用し、高性能なリン修飾8員環ゼオライト触媒を開発した。
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