Heプラズマ照射によりW板表面に生成した樹枝状ナノ構造を酸化処理することによって,WO3/W複合材料を作製し,この材料が近赤外光照射下でメチレンブルー(MB)脱色反応を進行させることを見出した.MBが光触媒的に分解されていることを確認するために,この材料を入れたMB水溶液に近赤外光を照射しながらXANESを測定した.光照射によってMB分子のπ*(S-C)と *(S-C)結合に由来するピークが減少し,SO42-に帰属されるピークが現れたことから,MB分子中のS-C結合が切れ,最終的にSO42-になること,即ち,実際に光触媒反応によるMB分子の分解は進行していることを実証することができた
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