本研究は、レーザーのエネルギーを、微小スケールの固体を介して気体、特に高速気流の内部エネルギーに変換する方法を模索したものである。様々な媒介物質を探索した結果、マイクロスケールのサイズを有するカーボンファイバーからなる低密度多孔質を介したエネルギー変換に着目し、これについてエネルギー変換効率と、これを決定する物理機構の解明を行う実験的研究、並びに、理論的研究を進めた。実験の範囲では最大20%程度のエネルギー変換効率で、気体の温度を1500K程度まで加熱することに成功した。理論的には効率は80%程度まで向上できる見込みを得た。
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