検力装置は,ホプキンソン棒法が最良であり,またサボについて,破砕防止は困難なことから,サボと試験片の分離が可能なよう,装置を製作した.続いて,テイラー試験中の温度上昇の測定を試み,赤外線検出素子の破損を防ぐための設置位置が問題であることがわかった.さらに,有限要素シミュレーションを実施し,ある時刻において,超高速度域における応力-ひずみ曲線が適切に測定可能であることを示した.以上の結果から,実際の試験装置により測定を実施したが,応力-ひずみ曲線を測定可能な時間がシミュレーションとは異なっており,加工硬化が表現できる曲線は取得可能であったが,応力を過大に測定するという問題がわかった.
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