エンジンの熱効率向上のためには,排気ガスの有効利用も必要である.本研究では,1サイクル中の排気ガス温度変化をレーザー干渉法によって高応答で計測することのできるシステムを開発した.本光学系をエンジンからわずか離した状態で排気ガス温度を計測した結果,排気弁開直後に一度少し低下した後に急上昇し,ピストンが上昇するに従って徐々に低下するものの,再度上昇し,上死点前90度付近で最大値を示し,その後は低下するという結果が得られた.しかし,得られたデータの信頼性に欠けたので,詳細に解析方法を見直し,ヒートガンによって急激な温度変化を与えて実験した結果, 2波長で得られた温度結果はほぼ等しくなった.
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