本研究では長期間利用可能な高耐朽性改質木材を開発する事を目的に、イオン液体[BuVyIm]Iの最適な処理方法を検討した。本課題では異なる濃度に希釈した[BuVyIm]Iで処理した木材の薬液の溶脱性と腐朽抑制効果、および架橋剤TMPTAを [BuVyIm]Iに添加して木材に処理した際の同性能を評価し、最適処理条件を検討した。その結果、10%濃度の[BuVyIm]Iを純水のみに希釈した条件では質量減少率は基準値の3%以下だった。濃度30%の[BuVyIm]Iと3%のTMPTAをE:W=50:50の溶媒で希釈した薬液で質量減少率は基準値の3%以下だった。
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