開発したアーク加熱プラズマ風洞の気流診断を行うため、超音速ノズル下流のプラズマジェットに半導体レーザー吸収分光法を適用した。次に、開発した手法及び装置のデモンストレーションのため、プラズマ化が容易なキセノン安定同位体(気体)に適用し、分析精度と検出感度を評価した。 次に、波長軸上における同位体スペクトルの分解能は、プラズマ中の中性粒子の並進温度(ドップラー広がりによって各スペクトルが干渉する)に大きく依存していることから、気流条件の最適化の観点から、気流の温度低減による分解能向上を試みたところ、キセノン安定同位体の分析時において、低温環境を生成(約180K)することに成功した。
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