近年、振動や電波、排熱などから電気を取り出す環境発電が注目されている。これらのエネルギー源の中でも熱の量は非常に多くまとまって取り出せることから、熱電変換を利用することが、環境発電の代表例として注目されており、その研究開発が進められている。しかしながら、熱電変換の発電効率は非常に低いことが知られている。そこで、本研究では、冷凍機などから排出される低温排熱からの発電を対象として、磁性体の転移と誘導起電力を利用した新規環境発電技術の提案とそのシステム設計について実験と理論解析により基礎研究を行った。
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