二次電池の更なる高性能化、特にエネルギー密度の向上を図るために、Mg水素化物をLiイオン二次電池へ応用することが提案されている。MgH2とLiの反応は固体反応であるので、反応速度と進行度にはミクロ・ナノ構造による影響が極めて大きい。Mg系材料として問題の比較的少ないMg2FeH6を選択し合成条件を決定した。更なる高容量化を目指して、Mg2FeH6とLiの固体反応を行い、Mg2FeH6から水素が放出され反応が進行した事が判った。異なるMgおよびLi化合物の組み合わせとして、MgH2と軽量なLiBH4のペアを選択して、ボールミル法による固体反応を試み、同様に反応が進行することを確認した。
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