SUMO化とは,SUMO(small ubiquitin-like modifier)の付加によって標的タンパク質の機能を制御する可逆的な翻訳後修飾の一種であり,近年,神経変性疾患との関連が指摘され始め注目を集めている。タンパク質のSUMO化状態はSUMOの付加と除去を担う酵素の活性バランスによって決定されると考えられてきた。しかし,研究代表者らが同定した脱SUMO化酵素SENP5の新規アイソフォームは,酵素活性を失っており,さらに,他の脱SUMO化酵素と競合することでSUMO化を亢進した。すなわち,本研究課題は酵素活性に依存しない新規のSUMO化制御機構の存在を証明することに成功した。
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