アフリカツメガエル幼生は尾の高い再生能を示す。幼生尾再生は各組織中に存在する組織幹細胞より未分化細胞が誘導され各々の組織を再構築することで起こるとされる。本研究では、(1)尾再生においてinterleukin-11が複数組織の未分化細胞の誘導・維持に必要十分であることを示した。 (2)尾切断時のIL-11シグナリングの下流に位置する遺伝子のうちの一つについて、機能阻害時に尾再生が阻害されることを見出した。この因子がIL-11シグナリングの担う未分化細胞の誘導・維持という機能に関わる実働因子ではないかと考えている。
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