研究課題/領域番号 |
16K14595
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
川端 剛 大阪大学, 医学系研究科, 特任助教(常勤) (60734580)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | オートファジー / in vivo測定 / モデル動物 / tandem-fluoresent tag |
研究実績の概要 |
オートファジーは、饑餓時に細胞が生存に必要な最小限のエネルギーとタンパク質合成に必要なアミノ酸を確保するために自己成分を非選択的に分解する経路として知られる。それに加え、近年の研究によりオートファジーは、特定のタンパク質を選択性をもって分解する事が明らかとなりつつあり、異常ミトコンドリアや細胞内に侵入した細菌などを分解する選択的オートファジーが様々な疾患を予防する生体防御機構として注目されている。それゆえ、オートファジーの活性をin vivoでモニターする手法の開発が待望されている。細胞レベルでは様々な手法が開発されている。所属研究室で開発されたGFP-RFPのタンデムタグをオートファゴソームのマーカーであるLC3に付加したtfLC3システム(tandem-fluorescent-tagged LC3)はオートファゴソームの数だけでなく、その内容物の分解過程までをモニターできるため、しばしば見られるオートファジーの阻害によるオートファゴソームの蓄積による解釈の誤りを回避できる。私は、これをin vivoに応用するために、そのままではRFPシグナルが蓄積するという問題を回避するため、Haloタグというリガンド結合性のタグをLC3に付加したタンパク質を利用する。本年度はHalo-LC3コンストラクトの作成およびモニター系としての細胞レベルの評価、また既存のシステムとの比較検討を行った。また、Halo-GFP-LC3というタンデムタグの評価を行った。これより、効率的なin vivoオートファジー測定系を構築するための後ろ盾となる知見が得られた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
Halo-LC3およびHalo-GFP-LC3の実験系および評価系の構築が進んでおり、現在既存のシステムとの比較を行っている。
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今後の研究の推進方策 |
立ち上げた測定系を用い、培養細胞を用いたオートファジーの誘導もしくは阻害剤の検証を進める。Haloタグはリガンドを変える事で自在に測定系を改変できる。しかし、リガンドが比較的高価であるため、効率的にオートファジーを測定できる系の構築を模索する。さらに、in vivo測定系の構築と検証を進める。
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