地球上には多様な未培養微生物群の遺伝情報にアクセ スするため、メタゲノム情報から個々の微生物群のゲノム情報を抽出、再構築するためのビニング技術の開発が進められている。しかしながら、それらビニング技術はメタゲノム情報を所得した後計算機上でゲノム断片を再分類するため、それに付随する様々な問題が存在する。その問題を回避するため、本研究課題ではメタゲノム情報を得る際、各塩基配列情報に対し、それが由来する微生物の系統分類情報を物理的に付加する新しい技術を提供することを目的とする。その方法を可能とするため、同じ細胞に由来する16S rRNA遺伝子と他のゲノム断片を融合し解析する技術を開発した。
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