大腸菌RNAファージQβの感染性cDNA(ゲノムRNAから作製したDNA)を機能ユニット(モジュール)化した。部位特異的変異作製法により遺伝子領域の両側にユニークな制限酵素切断配列を導入し、cDNAを3個の遺伝子ユニットと発現調節領域を含む4個の非遺伝子ユニットに分割した。さらに、外被遺伝子上流の調節領域にリボソーム結合配列を導入し、2種類の新たな感染性cDNAを作製した。これにより、ユニットどうしの結合によるcDNAゲノムの再構築およびキメラゲノムの作製が可能になった。また、外被遺伝子の発現調節領域はファージ粒子形成にも関与することが推察された。
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