本研究は通常のクライオ電子顕微鏡観察において粒子の選択および3次元再構成がうまく計算できないような分子量100kDa以下の分子に対して、籠目型DNAを鋳型として用い、分子を籠目の中心位置に固定することで粒子の選択を可能にするための技術を開発することを目的としている。負染色法によってMotAの構造解析を行い、その大きさと形を測定することに成功した。これをもとに、籠目型DNAの中心空間がMotAよりも大きくなるように、また標的分子が特定の位置に固定化されるようにビオチンタグが付加された4本のDNAをデザインした。この籠目型DNAorigamiの形成を電気泳動及び負染色法で評価した。
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