ApoE4はアルツハイマー病(AD)の発症危険因子として知られている。近年の研究から、ApoE4キャリアのAD患者では遺伝子発現の変化が認められ、その制御因子として我々が以前に同定したX11Lが報告された。本研究では、ApoE4-KI/X11L-KO等の遺伝子改変マウスの遺伝子発現解析を網羅的に行い、AD発症に寄与する遺伝子の上流に共通して見出される核内受容体FXR結合モチーフを見いだした。X11LがApoEの発現を制御しうる事を見いだし、その下流でFXRにより発現が制御される遺伝子がAD発症に関わる可能性を明らかにした。
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