増殖が速く、多様な遺伝学的アプローチが可能な酵母は、真核生物共通の生命現象解明のためのモデル生物として、極めて汎用性および重要性が高い。本研究では、これまで歴史的に多用されてきた酵母であるSaccharomyces cerevisiae(出芽酵母)および、耐熱性であり新たなバイオロジーへの展開が期待されるKluyveromyces sp.を実験材料として、小胞体ストレス応答についての解析を進めた。そして、小胞体ストレスセンサーIre1はサイトゾルのADP/ATPレベルを感知して自信の活性を調節するなど、数多くの知見を得ることが出来た。
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