研究課題
挑戦的萌芽研究
ヒトの体には200種もの細胞が存在し、細胞が自律的に集まることできちんと機能する器官が形成される。しかし、器官を細胞レベルまで分解してしまうと、その高次機能は失われる。高次機能を有する細胞集団はどのようなしくみで形成されるのだろうか?本研究では、この問いにゼブラフィッシュの左右差器官クッペル胞をモデルに解析し、自律的集団形成にクオラムセンシングが関わる可能性を示した。
発生生物学
本研究は、単細胞生物から多細胞生物の多くの生物種において、細胞が社会性を獲得するときに共通の基本原理が存在する可能性を示唆しているので、多くの研究分野に大きなインパクトを与えることができると考えている。また、本研究の成果は、再生医療に必須な「細胞や細胞集団を自由に操る」技術開発への展開が期待される。