研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究によって、これまで解析が不可能であったAlu, B1, B2などのSINEレトロトランスポゾンの発現量について、ローカスを区別しながら、しかも定量的に解析できるようになった。特にAluの発現は癌化や神経疾患などの病態と関連があることが知られている。Aluはゲノムに100万コピーあり、その配列は少しずつ異なっているが、この解析方法を使えば、Aluが発現しているかどうかを全体で見るだけでなく、どんな配列をもったどのゲノムローカスにAluなのかというように個々に解析できる。また、細胞分化等に伴ってtRNAレパートリーがどのように変化するかなど、これまで不可能であった解析を可能にした。
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