地球上で生命がどのように誕生したかは生物学における最大の疑問のひとつである.特に現在の遺伝子発現システムがどのように成立したかは重要な問題である.本研究では,現存する全ての生命において遺伝子発現制御の中心を担っているRNAポリメラーゼを対象にした分子進化実験を行った. 現存生物のRNAポリメラーゼは分子量約30万にもなる巨大なタンパク質複合体であるが,原始生命においてはRNAポリメラーゼもより単純なタンパク質として誕生したと考えられる. そこで本研究では,現存のRNAポリメラーゼの活性中心ドメイン(約100アミノ酸)のみを切り出した 原始タンパク質を再現に挑戦した.
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