動物には草木や葉等のみを摂食するものや肉食のみのもの存在する。例えば、競合の少ない特殊な植物(例えばユーカリ等)を摂食・代謝できるようになった場合、新しいニッチの獲得を可能にするかもしれない。多くの場合、これらの植物は有害な物質を含んでいるものの、摂食者の遺伝子の変異等によって代謝可能になる場合も考えられる。一方本申請者は、腸内細菌の働きによって、ある特定の植物を代謝可能にし、それによって食餌選択にも影響を与える可能性を検討している。本研究によってその全てが証明されているわけではないものの、一つのきっかけになるものと考えられ、ニッチ形成への新たな洞察をもたらすものと考えられる。
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