抗食物アレルギー能を有する「ゆきひかり」の染色体部分を置換した2種類の染色体部分置換系統シリーズを作出し「ゆきひかり」の染色体部分の効果を検出できる異なる遺伝背景の実験材料を準備できた。 in vitro評価系を確立するために、「ゆきひかり」と「きらら397」の精白米および炊飯米を人工消化液でin vitro消化した産物をCaco-2に添加して24時間培養し、RNAを抽出してDNAマイクロアレイを用いてトランスクリプトーム解析を行った。これまでに、マーカー候補遺伝子として、変動倍率とp値をもとに37遺伝子を選定した。これらの成果により、in vitro評価系の基盤が構築できた。
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