機能喪失型TGW6をもつ準同質遺伝子系統[NIL(TGW6)]やインドール酢酸(IAA)阻害剤処理したイネでは、最上位葉から2葉位下の葉鞘にデンプンを蓄積することを明らかにした。このとき、デンプン合成関連遺伝子の発現は増加し、デンプン分解酵素遺伝子の発現は減少していたことから、IAAは遺伝子発現の制御を通じてデンプン蓄積を抑制する作用をもつ可能性を示した。また、NIL(TGW6)において蓄積したデンプンは、収穫期までに稈を経て穂まで転流されることを明らかにした。NIL(TGW6)のデンプン蓄積はソース能を向上させ、登熟歩合や整粒割合を増加させると考えられた。
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