本研究においてノジュレイションと収量性の関係が明らかになったことから、本研究の試験環境を再現した遺伝子応答等の試験を行うことで、ダイズと根粒菌による生物共生機能の遺伝子レベルから物質生産レベルまでの共生機能の関わり方が明らかになる。そして、共生機能の多収への関わり方が明らかになれば、最適ノジュレイションレベルを発揮するダイズの生育特性や栄養状態を示すような数値パラメーターを指標にした栽培管理技術による生物共生機能の制御という新たな農業技術を提案できる。このように、本研究成果は生物共生機能の農学・生物学的な意義の解明だけでなく、ダイズの生産性向上という点においても意義深いと考えられる。
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